本作品は、主人公が恋人に裏切られ理不尽な性的暴力に遭うという過酷なシチュエーションを描いているが、その極端な設定と暴力性の強調は、作品の趣向として自分には全く合わない。レビューでは暴力を受ける様子の「迫真さ」や「生々しさ」が賞賛されているが、それらは単に残酷で不快な描写に過ぎず、鑑賞に耐え難い。また、「カタルシス」や「興奮」を覚えるという感想については、このような非人間的な扱いを受ける描写からそのような感情が導き出されること自体に強い違和感と嫌悪を抱く。
「感覚を遮断していく過程」や「学習性無気力的な従順さ」が性的に興奮を誘うという点も理解できず、むしろ倫理的に大きな問題をはらんでいるように感じる。作品の魅力として「可愛い子がこんなことされてるだけで興奮する」という意見が挙げられているが、容姿や外見を理由に暴力を欲望の対象とすることは本質的に誤っていると思う。
さらに、過激なプレイの描写(「喉奥輪姦」「逆流ザーメン」等)について「マジすぎ」「性癖壊れる」と評されているが、それは作品の質を評価するというよりも、いかにセンセーショナルで過激な内容であるかを称賛しているに過ぎず、物語や表現としての深みを感じさせない。いわゆる「鬼畜」としての興奮を目的とした構成は、結局のところ単調で安直なものに思え、作品としての完成度を疑問視せざるを得ない。全体的に、性的暴力をエンターテインメントとして消費する姿勢に強い不快感を覚える作品であった。



















